独自技術で食品や薬品の全数検査を実現し生活の安全を支える
生活の安全を守るため不可欠な製品の検査機器を開発、製造、販売する検査機器のトップメーカー。2015年には微小金属検出機が、「川越ものづくりブランドKOEDO E-PRO」の大賞を受賞したのに続き、2016年にはシールリーク検査装置が奨励賞を受賞した。
同社は、もともとは生産用機械を保護するための検査機器メーカーとしてスタート。例えば樹脂の圧延をする際に金属が混じっていると機械を破損してしまうため、金属を検知して除去する検査機器を開発、生産していた。その後、食品に含まれる金属異物を検出する分野へと事業を広げる。当初の取引先は大手食品メーカーが中心だったが、食品の安全性への関心が高まるにつれて中小企業にも全数検査が浸透し、需要が拡大していった。
また、医療用注射剤を入れるアンプルなど、薬液容器のピンホールを検出する検出機も大きな売り上げを占めている。食品も薬液も全数検査が基本で、顧客の生産量に応じて精度、性能をカスタマイズする必要がある。そのためニッカ電測は、すべて受注生産で対応している。医薬品の検査機器の約8割を海外に輸出しているというグローバル企業でもある。