<事業内容>
技術力をベースに、安定した品質と供給力で成長を続ける
ポリウレタンを生産するメーカーは数社あるが、専業メーカーは東洋クオリティワンが日本では唯一だ。また1935年の会社創業時から川越市に工場を持つ、地元密着型の企業でもある。当初は靴下のゴムの生産をしていたが、1962年からポリウレタンフォームの大量生産を開始。65年から自動車のシートに使うポリウレタンフォームを大量生産するようになり、高度経済成長の中で規模を拡大していった。今でも自動車向けの製品は売り上げの65%を占める。残る35%は、家具やソファ、寝具などの化成品で、最近では介護用ベッドに使われる低反発マットレスの販売が伸びている。
東洋クオリティワンの特徴は、開発から製造販売まで一貫して手がけていること。加えて品質の確保はもちろん、自動車メーカーの要求するジャストインタイムに対応しながら安定供給を確保するという難題にも的確に応じてきた。こうした長年の積み重ねが信頼を生み、成長の原動力になっている。そのため「メーカーが海外進出をする時には必ず声をかけてもらえる。東洋クオリティワンなら、できると思ってもらえているのだと思う」(代表取締役社長・丸末一之さん)という。