株式会社ふくしま

代表取締役　福島毅春

市内の小中学校、県内・近県の病院や企業に向け、学校給食や病院食、事業所給食の食材を調達、保管、配送までを一手に行っている。一流食品メーカー約200社から常時3000アイテム以上の食材を仕入れ、本社に隣接する物流センターの巨大倉庫で徹底した品質管理のもとで保管し、最適な状態とタイミングでスピーディに配送できる万全の体制を整えているのが同社の強みだ。

また、幅広い業種を扱う総合卸売商社ならではの提案力を生かして、例えば学校給食ではアレルギー対応の食事、病院では嚥下障害や成人病、各種の疾患に対応する食事など、栄養成分や栄養バランス、エネルギーなどを考慮したメニューも提案。きめ細かい対応でさまざまな注文に応えている。さらに契約病院で働く栄養士を対象の「摂食・嚥下セミナー」や「食の総合展示会」など、勉強・研究会や食の最新情報の提供や食材の提案やメニュー開発なども積極的に行っている。

クライアントの栄養士が考える献立に合わせて、毎日の食材を提供するのが営業の主な仕事。商品を納めるだけではなく、栄養士の相談に応じながら、ニーズに合わせた食材を提案し続けなくてはいけない。「栄養士さんとコミュニケーションを密にとりながら進める仕事なので、利用者の食を支えているという実感をもちやすく、やりがいにつながると思いますよ」と代表取締役社長の福島毅春さんは言う。

栄養士は女性が多いこともあり、同社の営業にも女性は多い。最近は出産・育児休暇を取ったあとも働き続けるケースが増えている。営業部には管理栄養士の資格をもっている女性もいるという。

「何事にも積極性のある人がいいですね」と福島さん。業務は営業、食品管理、仕入れ、事務等に分かれるが、どの部署であっても「与えられた仕事をこなせばいいというのではなく、自分がどう動けばいいのかを考え、行動できる人」を求めている。

営業部給食課　病院担当
奥冨亮さん
2013年新卒入社　大学は外国語学部

入社4年目です。現在、おもに病院や高齢者施設の給食の食材を提案しています。毎日、担当する10カ所ほど回るのが日課です。新規のお客様のところへ何度も足を運び、「そこまで熱心なら、ふくしまさんから買うよ」と契約していただいたときの喜びは格別ですね。この仕事は「人対人」ですから、なによりも信頼関係を築くことが大事だなと痛感しています。自分の仕事ぶりはまだまだ課題だらけ。でも「課題が見つかる」こと自体がうれしいですね。