株式会社井上ボーリング
社屋外観

令和7年度 KOEDO E-PRO認定企業

株式会社井上ボーリング

バイク、車などのエンジン内シリンダー、およびエンジン部品の加工技術開発、製造、販売

認定製品・技術:
アルミメッキスリーブ化技術「ICBM®」
アルミメッキスリーブ「EVER SLEEVE®pat.」
企業情報:詳細を見る

古いバイクや車のエンジンに、新しい命を吹き込む

1970年代以前の車やバイクのエンジンの多くは、その心臓部であるシリンダーが鋳鉄製で非常に重く、古くなって壊れたり錆びたりすると乗り続けることが難しかった。自分の手でメンテナンスすることを楽しむバイク愛好家にとっては、部品を買って直したくても、メーカーの補修パーツの提供期限を超えるとそれも難しい。愛車を乗り続けることを望むライダーは、現在の軽量で高性能なエンジン搭載の新しいバイクに乗り換えるのではなく、使えなくなったエンジンを何とかして生き返らせ、走らせたいという切実な願いがある。

同社はシリンダーに超軽量のアルミニウムを使い、耐摩耗性や放熱性などに優れたものに加工する技術「アルミメッキスリーブ化技術 ICBM®(Inoue boring Cylinder Bore finishing Method)」を開発、今回の受賞に至った。
「アルミメッキスリーブにすることで、重さは鋳鉄製の3分の1と軽量化に成功しました。また、シリンダーは内側の摩耗が激しい部品ですが、ダイアモンドの砥石でないと削れないくらい硬いメッキ仕上げの技術を開発し、摩耗が圧倒的に少なく、永く使えるシリンダーに再生させることも実現しました」と代表取締役の井上壯太郎さんは胸を張る。

この技術は車やバイクに限らず、トラクターやジェットスキーなど、エンジンを搭載するあらゆる乗り物に対応するが、現在はオートバイのシリンダー加工がメインになっている。全国のオートバイ、中古車販売店との連携だけでなく、個人のバイク愛好家の古いシリンダーに新しい命を吹き込んでいる。

  • アルミメッキスリーブ化技術「ICBM®」加工を施したエンジン・シリンダー
    アルミメッキスリーブ化技術「ICBM®」加工を施したエンジン・シリンダー

独自技術・強み

アルミメッキスリーブ化技術「ICBM®」は優れた耐摩耗性、放熱性、超軽量化、膨張率の均一化、優れた耐焼き付き性と滑り性、錆びないといった7つのメリットを誇る同社独自の技術。2004年から始まった開発は、商標登録して加工品を売り出すまでに12年かかった。特に、2ストロークのエンジンの修理・加工を得意としている。

展望、事業連携

シリンダー加工に関しては、全国展開している大手バイク買い取り・販売店の指定業者となったことで、今後ますます販路が広がることが予想される。
さらに最近はバイクだけでなく、25年ほど前に作られたドイツ車のシリンダーにICBM®加工の依頼が増えてきている。「ドイツ車市場での大きなビジネスチャンスを感じている」と井上さんは話す。

インタビュー 代表取締役 井上壯太郎さん

代表取締役 井上壯太郎さん
古い街並みを大事にしている川越に、古いバイクを大切に乗り続けるための技術を提供しているわが社があるということは、とても意味があることだと思っています。
現在、水素エンジンも開発中ですが、それは従来の古いエンジンを少し改造すればできることがわかりました。世界的にはCO2を排出しない電気自動車や水素自動車が注目されていますが、それらは自動車そのものを作る過程で大量のCO2が出ます。それなら古いエンジンを少し改造して水素エンジンにして、地球にやさしいエコ仕様のバイクにすれば問題ないのではないでしょうか。古いバイクや車は人類に残された「機械遺産」。私たちの手でこれらを大切に未来に残していくことに、これからも果敢にチャレンジしていきます。

企業情報

社名株式会社井上ボーリング
社名(フリガナ)イノウエボーリング
設立年1953年8月
資本金1,200万円
代表者氏名井上壯太郎 (代表取締役)
所在地埼玉県川越市下赤坂671
業種金属製品製造業
正社員数12名
主な事業内容エンジン内シリンダー開発、製作、加工
電話049-261-5833
FAX049-263-1425
mailreserve☆ibg.co.jp
(※上記の「☆」記号を半角「@」記号に置き換えてご利用ください)
企業サイトURLhttps://www.ibg.co.jp/
※本データは公開時点のものです

その他の特集を見るSee other Special Leaf