新報国製鉄株式会社
本社外観

令和元年度KOEDO E-PRO認定企業

新報国製鉄株式会社

特殊鋼の開発、製造、販売

認定製品・技術:
高剛性ゼロインバー合金「IC-ZX」
令和元年度KOEDO E-PRO大賞
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半導体製造を支える「熱膨張しない合金」を作る技術力

鉄は「熱を加えると膨張する」という性質がある。だが、半導体や液晶パネルといった精密部品は、その製造過程で熱を帯びても膨張しない金属が不可欠だ。製造装置には100万分の1ミリ単位で制御することが求められるからである。
 新報国製鉄の主力商品は熱膨張しない合金、「低熱膨張(インバー)合金」である。なかでも半導体や液晶パネル、有機ELパネル等の製造装置の中核部品として開発されたのが、今回KOEDO E-PRO大賞を受賞した高剛性ゼロインバー合金「IC-ZX」だ。

 通常、低熱膨張合金には鉄にニッケルなど5種類ほどの金属を加えて作ることが多い。だが、同社のインバー合金は10種類以上の金属を加え、独自の技術で加工することによって、さまざまなニーズに合わせた合金の提供を可能にしてきた。
この「IC-ZX」は熱膨張係数がゼロ、なおかつ剛性が非常に高く(ヤング率137GPa)経年劣化しにくいのが最大の特徴。 半導体製造装置では、ナノレベルの極めて微細な回路を形成するが、その装置の最も重要な部位に「IC-ZX」が使われている。

  • 高剛性ゼロインバー合金「IC-ZX」
    高剛性ゼロインバー合金「IC-ZX」

独自技術・強み

熱膨張係数をゼロにした低熱膨張合金の開発力はもちろん、多様なニーズに合わせて低熱膨張合金を作ることができる開発力と、それを商品に加工する技術力が同社の強み。研究開発にはとくに注力しており、従業員100人規模の企業としては珍しく、研究者は10人(うち3人は博士号取得者)と1割を占めている。

展望、事業連携

2015年に「IC-ZX」が開発され、それ以降は-100℃まで使用可能な耐極寒ゼロインバー合金「IC-LTX」、超高剛性ゼロインバー合金「IC-DX」等、様々なニーズに特化させたインバー合金の開発にも成功。「IC-LTX」は天体観測衛星や赤外線望遠鏡などに採用され、今後ますます航空・宇宙開発事業分野での展開が期待されている。

トップメッセージ

代表取締役社長 成瀬正さん
「お客様の求める特性に合わせて、さまざまな低熱膨張合金を作り期待に応えてきたが、市場にはまだ多様なニーズがあり技術開発も無限の可能性がある。これまで作ったものを大切にしながら、さらに改良を加え、これから10年先、20年先を見据えて新しい製品を作っていきたい」

企業情報

社名新報国製鉄株式会社
社名(フリガナ)シンホウコクセイテツ
設立年1949年
資本金1億7550万円
代表者氏名成瀬正
所在地川越市新宿町5-13-1
支店・営業所等三重工場
業種鉄鋼業
正社員数92名(2019年12月現在)
主な事業内容低熱膨張合金等、特殊鋼の開発、製造、販売
電話049-242-1950(代)
FAX049-245—8852
mailinfo☆shst.co.jp
(※上記の「☆」記号を半角「@」記号に置き換えてご利用ください)
企業サイトURLhttps://www.shst.co.jp/
※本データは公開時点のものです

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